天敵御曹司は政略妻を滾る本能で愛し貫く
相良家に嫁ぐ前は、憎しみの感情を煮えたぎらせていた。絶対に許さない、破滅させるという覚悟で。
だけど……、優弦さんに出会って、何度も助けられて、優しい言葉をかけられる度に心が揺らいだ。
そしてそんな自分が、許せずにいた。
まさか、憎むべき相手を愛してしまうなんて……そんなことはありえないと。
だけど今、心からこの人を抱きしめたいと思っている。
遺伝子など関係なく……、優弦さんを愛しく思っている。
私は思いのままに、優弦さんに正面から抱きついた。
「世莉……?」
戸惑いの声に、私は何も答えることができない。胸がいっぱいで、言葉が出てこない。
「……世莉、危ないから離れて」
「……離れません」
私を案じて、優弦さんがそっと肩を掴んだけれど、私はより一層腕の力を強めた。
優弦さんの鼓動が速くなっていくのを感じて、愛おしくなる。
「世莉……、これ以上は」
「……好きです」
言い募る言葉を遮って、隠していた思いを言葉にした。
もう、認めるしかない。私は、優弦さんのことを愛している――。
恨んでいたはずなのに、いつのまにか自分の中で大きな存在になっていた。
彼が微笑むたびに胸が苦しくなり、体に触れられるたびに熱くなる。
「優弦さんのことが、好きです……」
「世莉……?」
「こうして認めるまで、ずっとずっと、苦しかった……っ」
遺伝子の作用なんて関係ない。
私の感情が、心が、彼を求めていることに気づいてしまった。
優弦さんは突然の告白で完全にフリーズしてから、ゆっくり私の顔を覗き込んできた。
「……君の本心だと思っていい?」
真剣な瞳に見つめられてドキッとしながらも、私はこくりと頷く。
優弦さんが好き。それはもう、紛れもない事実だった。
私の頷きを見て、優弦さんは信じられないというように息を吐くと、私の方にこつん額を乗せてきた。
心の整理がついていないようだったので、私はちゃんと自分の気持ちを説明したいと思った。
「優弦さんは、旦那様が書かれた本を、破っていましたね……」
自分の気持ちも一緒に整えるように、ゆっくり過去を遡ってみる。
「なぜそれを……」
「すみません、勝手に部屋に入ったときに見てしまいました。でもきっと……あの時からです」
「あの時から……?」
だけど……、優弦さんに出会って、何度も助けられて、優しい言葉をかけられる度に心が揺らいだ。
そしてそんな自分が、許せずにいた。
まさか、憎むべき相手を愛してしまうなんて……そんなことはありえないと。
だけど今、心からこの人を抱きしめたいと思っている。
遺伝子など関係なく……、優弦さんを愛しく思っている。
私は思いのままに、優弦さんに正面から抱きついた。
「世莉……?」
戸惑いの声に、私は何も答えることができない。胸がいっぱいで、言葉が出てこない。
「……世莉、危ないから離れて」
「……離れません」
私を案じて、優弦さんがそっと肩を掴んだけれど、私はより一層腕の力を強めた。
優弦さんの鼓動が速くなっていくのを感じて、愛おしくなる。
「世莉……、これ以上は」
「……好きです」
言い募る言葉を遮って、隠していた思いを言葉にした。
もう、認めるしかない。私は、優弦さんのことを愛している――。
恨んでいたはずなのに、いつのまにか自分の中で大きな存在になっていた。
彼が微笑むたびに胸が苦しくなり、体に触れられるたびに熱くなる。
「優弦さんのことが、好きです……」
「世莉……?」
「こうして認めるまで、ずっとずっと、苦しかった……っ」
遺伝子の作用なんて関係ない。
私の感情が、心が、彼を求めていることに気づいてしまった。
優弦さんは突然の告白で完全にフリーズしてから、ゆっくり私の顔を覗き込んできた。
「……君の本心だと思っていい?」
真剣な瞳に見つめられてドキッとしながらも、私はこくりと頷く。
優弦さんが好き。それはもう、紛れもない事実だった。
私の頷きを見て、優弦さんは信じられないというように息を吐くと、私の方にこつん額を乗せてきた。
心の整理がついていないようだったので、私はちゃんと自分の気持ちを説明したいと思った。
「優弦さんは、旦那様が書かれた本を、破っていましたね……」
自分の気持ちも一緒に整えるように、ゆっくり過去を遡ってみる。
「なぜそれを……」
「すみません、勝手に部屋に入ったときに見てしまいました。でもきっと……あの時からです」
「あの時から……?」