全部欲しいのはワガママですか?~恋も仕事も結婚も~
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恋愛は順調、仕事も光明が見えてきて、停滞していた私の人生がようやく前に進みだす。
そんな中、ある日突然、母が私のマンションにやってきた。
「連絡もなしに、いったいどうしたの?」
母とはお正月に大喧嘩をしたきり会ってはいなかった。
驚きながらも玄関扉を開けて問いかけてみたけれど、母は返事をせずに靴を脱いで中に入ってくる。
無言かつ無表情ながら、怒っているようには見受けられなかった。
「電話してよ。留守だったかもしれないでしょ?」
時計を見るともうすぐ二十時だ。もう夜だとはいえ、私が在宅しているとは限らないのに。
もしも魁の家に立ち寄っていたら、母は今日空振りだった。
「電話じゃなくて、顔を見て直接話したいことがあったから来たの」
「今、お茶淹れるね」
「そんなのいいから座りなさい」
母は長居をする気はないようだ。
一方的に言うだけ言って帰るつもりだろうか。別に私はそれでもいいけれど。
母がリビングのソファーに無遠慮に座ったのを見て、私も向かい側に腰をおろした。
恋愛は順調、仕事も光明が見えてきて、停滞していた私の人生がようやく前に進みだす。
そんな中、ある日突然、母が私のマンションにやってきた。
「連絡もなしに、いったいどうしたの?」
母とはお正月に大喧嘩をしたきり会ってはいなかった。
驚きながらも玄関扉を開けて問いかけてみたけれど、母は返事をせずに靴を脱いで中に入ってくる。
無言かつ無表情ながら、怒っているようには見受けられなかった。
「電話してよ。留守だったかもしれないでしょ?」
時計を見るともうすぐ二十時だ。もう夜だとはいえ、私が在宅しているとは限らないのに。
もしも魁の家に立ち寄っていたら、母は今日空振りだった。
「電話じゃなくて、顔を見て直接話したいことがあったから来たの」
「今、お茶淹れるね」
「そんなのいいから座りなさい」
母は長居をする気はないようだ。
一方的に言うだけ言って帰るつもりだろうか。別に私はそれでもいいけれど。
母がリビングのソファーに無遠慮に座ったのを見て、私も向かい側に腰をおろした。