全部欲しいのはワガママですか?~恋も仕事も結婚も~
なんの力にもなれない自分がもどかしくて、うつむきながらスプーンでオムライスを頬張っていると、バッグの中のスマホがメッセージの着信を告げた。
誰から届いたのか確認のためにアプリを開いてみれば、送り主は魁だった。
『今、昼休憩中。今日のランチはローストビーフ丼!』という文章と、そのすぐあとに魁が丼に顔を寄せて自撮りした写真が送られてきていた。
私より豪華なランチを食べているではないか。
ローストビーフの色味がとてもおいしそうに写っている。
こういう自撮り写真を送ってくるあたり、魁はやっぱり若いなと感じてしまう。
駿二郎なら絶対にこんな行動はしないもの。
それに、写真でもわかるほど駿二郎と比べると肌のキメが細かくて綺麗だ。
男性も年齢で肌に違いが出るものだなと考えていたら、自然と口元が緩んだ。
「ニヤニヤしちゃって、誰から? 新しい男?」
「違いますよ! いや、性別は男ですけどね。このあいだ実家に行った日に再会した人がいて……」
私は由華さんに、偶然夜道を歩いていて魁と再会した詳しい経緯を話して聞かせた。
話の途中から由華さんが目をらんらんとさせ、興味津々な素振りを見せる。そんなに食いつくような話でもないのだけれど。
誰から届いたのか確認のためにアプリを開いてみれば、送り主は魁だった。
『今、昼休憩中。今日のランチはローストビーフ丼!』という文章と、そのすぐあとに魁が丼に顔を寄せて自撮りした写真が送られてきていた。
私より豪華なランチを食べているではないか。
ローストビーフの色味がとてもおいしそうに写っている。
こういう自撮り写真を送ってくるあたり、魁はやっぱり若いなと感じてしまう。
駿二郎なら絶対にこんな行動はしないもの。
それに、写真でもわかるほど駿二郎と比べると肌のキメが細かくて綺麗だ。
男性も年齢で肌に違いが出るものだなと考えていたら、自然と口元が緩んだ。
「ニヤニヤしちゃって、誰から? 新しい男?」
「違いますよ! いや、性別は男ですけどね。このあいだ実家に行った日に再会した人がいて……」
私は由華さんに、偶然夜道を歩いていて魁と再会した詳しい経緯を話して聞かせた。
話の途中から由華さんが目をらんらんとさせ、興味津々な素振りを見せる。そんなに食いつくような話でもないのだけれど。