こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
しばらくして、新しい人が私達の課に入って来た。

「宮下歩夢です。宜しくお願い致します。」

イケメンの好青年。

それが宮下歩夢の第一印象だった。

「あれが噂の御曹司だって。」

「あれが?」

お父さんの会社に入るのは、嫌だったのかな。

それとも、他社で自分の力を試したいとか?


「早速だが、宮下君には新しいプロジェクトに、参加してもらう。」

課長の言葉に、どよめきが起こった。

「新しいプロジェクトって、営業が必死になって取って来た、大物じゃない?」

「成功すれば、大きな取引になるって案件?」

私は西尾と顔を見合わせた。

「以上。皆、仕事に戻ってくれ。」

課長の一声で、私達は自分の席に着いた。

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