そして僕はまた、君に出会える時を待つ

おしゃれな人だな、とは思っていたけれど。

マスターを近くで見てみれば、思っていたよりも若く、男の僕でも見とれるくらいにキレイで。

いかにも女性にモテそうな、雰囲気のある顔をしていた。

「俺の……好きな人の、友達なんだ」
「好きな人?彼女さんですか?」
「う~ん……」

ちょっと困ったような顔。

「彼女って言っていいのかどうか……ちょっと微妙なんだけど」
「微妙?」
「……うん、微妙だね」
「そうなんですか」

彼は僕から見てもイイ男だし、女性の方から寄って来そうな人に見えるけど。

こんな人でも、うまくいかないことってあるんだな……


とりあえず、彼女とマスターの間には何もないらしいとわかり、僕は胸をなでおろして、水を飲んだ。

「加奈子さんも、なんていうか……色々あってね」

さっき呼んでた名前に、一応、念のための確認。

「さっきの女性ですか?」
「うん。それで、この間は飲みすぎちゃったみたいだ」
「……そうなんですか」
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