そして僕はまた、君に出会える時を待つ
その声に、彼女から声をかけられるなんて思っていなかった僕は、びっくりして目を丸くしてしまった。
少し恥ずかしそうに、赤らんだ頬に、窺うような表情。
この間の無防備な感じとは違うけれど、初めて見た時の、いかにも大人の女性、といったかっこいい雰囲気とも少し違っていた。
率直に言うならば…………かわいい。
そんな風にされると、僕の方もなんだか少し照れてしまう。
「いえ……」
気の利いた言葉なんて返せるわけもなく、口ごもってしまう不甲斐ない僕。
「ちょっと飲みすぎてしまって……ご迷惑をおかけしました」
ぺこっと頭を下げられて、いやいや、と両手を振る。
「全然!全然、大丈夫です!あの、気にしていないので!」
「…………そう?」
「はい、本当に」
「……よかった」
まだちょっと照れくさそうに、けれどパッっと明るい笑顔を浮かべて。
笑った加奈子さんは、今度は快活で元気な女の子のように見えた。