そして僕はまた、君に出会える時を待つ
「バッグ?」
「そう、それ!」
指さされて、振り向いた背後の椅子の上。
「その封筒に、大学って書いてあるのが見えたから……それだけで」
言われてみれば、確か、出る時に、事務局でもらった書類の封筒が少しだけハミ出ていた。
「あ~……なるほど」
引っ張り出すと、照れた笑いが思わず顔に広がった。
「すみません、なんか卑屈な感じになっちゃって」
恥ずかしいな、なんて、頭をかいて。
視線を戻してみると、彼女の視線は、僕が引っ張り出した封筒へと向いていた。
「……いえ、いいけど……その大学……で?」
「……?はい」
僕の職場がそこなのかっていうことだろう。
端的な問いに頷くと、彼女はちょっと不機嫌な感じに眉をひそめた。
「ちょっと……あなた、ただの助手って言葉、もう言わない方がいいと思うわよ」
「え?」
「その大学卒だってだけでも、自慢していいくらいなわけだし」
「……そうですか?」