そして僕はまた、君に出会える時を待つ

初めての我が子に続き、母を亡くした加奈子さんは悲しみに沈むことが多くなった。

僕の前でも涙を見せてくれるので、それを慰め、一緒に悲しめることで、僕の悲しみは癒されたけれど。

彼女の悲しみはどうしたら……


悶々としているうちに49日の法要が終わり、僕らは美也子さん達と一緒に義母の遺品を整理した。

その日々の中、僕のいない間に何かがあったのか、2週間ほどすると、加奈子さんは少しスッキリとした顔を見せることが出て来た。

「ねえ、雄太くん。ここに……住むっていうのはどうかな?」

週の大半を過ごしていた、僕らの荷物が置いてある部屋でふいに切り出された。

「マンションの方は引き払って。ほら、雄太くんの大学にもここからの方が近いし」
「いいですね」
「本当?!」
「これからは前みたいに通うことになりますし。僕としては……でも、いいんですか?美也子さんは……?」
< 78 / 83 >

この作品をシェア

pagetop