そして僕はまた、君に出会える時を待つ
「加奈子さん……」
「どうかな?」
少し不安そうに見上げる加奈子さんを、僕は思い切り抱きしめる。
「いいに決まってるじゃないですか」
僕は、加奈子さんがいれば、それでいい。
けれど、彼女との子供がいたのなら……
それはそれで、また新しい幸せがあるのかもしれない。
彼女の家族と過ごすうちに、僕もそんな考えを抱くようになっていた。
妊娠して、ダメだったとわかってからは……特に。
「そっか……よかった」
「でも……」
また、傷つくことになってしまったら……
そう思って触れられない間に、加奈子さんは一回り小さくなっていた。
「……いいんですか?大丈夫?」
細くなってしまった腕をさすって問いかけると、彼女は一瞬、唇をひきしめてから、しっかりと頷いた。
「うん……大丈夫」