そして僕はまた、君に出会える時を待つ
そして、加奈子さんは事前に検査を受けるため、病院へ行くと言った。
「年齢のこともあるし……ほら、高齢出産ていうか、高齢妊娠になるわけでしょ?」
「そう……なんですね」
「……そうなのよ」
「それにその……前とは……ちょっと、違う感じもするし」
「あれから……ってこと?」
「……うん」
少し暗くなった声に、突っ込んじゃいけないとこだったのかな、と思ったけれど。
僕は思い切って、彼女の両手を握った。
「僕は、子供は、いてもいなくてもいいと思うんです」
「…………え?」
不審げに眉を寄せた加奈子さんに、慌てて続ける。
「いや、欲しくないわけじゃないし、できたら、もちろん嬉しい。でも、できなくても、2人で仲良く暮らしていけばいいと思うんです」
彼女が子供好きなのは知っているけど、ここは譲れない。
「一番大事なのは、加奈子さんだし、加奈子さんの体だから」