そして僕はまた、君に出会える時を待つ
悲しみに暮れる加奈子さんに、伝えたくても伝えられなかったこと。
大事なことだから、今、しっかりと目を見て伝えなければ。
「もちろん、妊娠も出産も、女性の体にものすごい負担がかかることは、一応、僕だって知ってはいます。でも、2人で頑張ればどうにかなりそうなら、一緒に頑張りましょう。僕にできることなら、何でもしますから」
もう、泣いているあなたを見ているだけなんて、嫌なんだ。
「だから…………無理だけはしないで」
「……はい……わかりました」
「うん、じゃあ……いいです」
顔を赤くした加奈子さんが、なぜか改まった口調になったので、僕もつられてかしこまってしまった。
「じゃあ、明日、行ってくるね」
「明日は…………あ、代講が入ってるから、一緒には行けないんですけど」
「1人で行けるから、大丈夫だよ」
僕が知る前には一人で行ってたわけだし、と加奈子さんは笑う。