一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
店長の誕生日の翌日が私の誕生日だった。

「二人でお祝いしような」

未来の話をされると、安心するのはまだ今のこの関係に何も確かなものがないからだ。

ちっぽけで、小さい人間だって思うけれど、やっぱり確かなものが欲しくなる。

店長との今の状態に、確かなものが欲しくなる。

「はい」
私は複雑な想いを隠しながら、靴を脱いで「お邪魔します」と店長の部屋にあがった。

「どうぞー。」
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