エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 ただ、無理をしてまた体調を崩さないように今まで以上に父の体調をチェックしよう。

 退院したら、まずは母の墓参りに行きたいと嬉しそうに話す父の姿を見ながら思った。


「久次さんと結婚しないと決めたこと、事前に話さずにすみませんでした」

 病院を出てすぐに私は木嶋さんに謝罪をした。

「いいえ、大切なご決断ですから。むしろお父様にお伝えする場に同席させていただき、ありがとうございました」

「そんなっ……!」

 木嶋さんにお礼を言われるようなことではない。むしろお礼を言いたいのは私のほう。久次さんとの結婚を考え直せたのは、木嶋さんと出会えたことがきっかけだったから。

 ますます久次さんと結婚してもいいのか考えるようになったし、さっきも久次さんがそばにいると感じられただけで、自然と勇気が出た。
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