エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 俺が警察官を目指したのは、尊敬する父が誇れる息子になりたかったからだ。会社は優秀な兄が継ぐことが決まっているなら、俺は違う道を志そうと決めていた。

 父は俺にも兄にも、進む道を決めるようなことはせず、自由に自分らしく生きなさいと言ってくれていた。そのうえで兄は会社を継ぐことを決め、早くから後継者になるべく勉強に明け暮れていた。

 そんな兄の姿を見て、俺には到底できないと思い知った。昔から身体を動かすのが好きで運動神経だけは兄にも勝つことができていた。

 その特技を生かそうと様々な競技に挑戦し、身体を鍛えていた。

 おかげで選ばれた者しかなれない警視庁内のSPになることができ、誰かを守るという責任のある職務に就くことができた。

 しかし要人を守るたびに、どんなに優れた人物でも些細なことで恨みを買い、命を狙われることを知り、父もまた同じではないかと不安になった矢先に起きた事件だったんだ。
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