エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 警察官……ましてやSP所属の俺に調べられるのはここまでだと判断し、大きな決断に出た。

 証拠が出てこないなら、自分で探せばいい。そして兄のことも俺が守って見せると。

 上司にさんざん引き留められたが、事情を説明すると納得してくれた。しかし退職というかたちではなく、あくまでも民間会社への出向であり、解決したら復帰することを約束させられた。

 それから作戦に作戦を重ね、卓也の提案で円城守にも脅迫文を送って脅そうということになった。思いのほか怯えた彼はすぐにSPを囲い、俺も怪しまれないように桜堂静馬ではなく、母方の性である木嶋静馬として円城守の護衛に当たった。

 出向したのは俺だけではなく、溝口もだった。しかし俺たちふたりは円城守の護衛から早々と解任され、それぞれ息子の婚約者と結婚して家を出た娘につくよう命じられた。

 なにか勘づかれたのかと思ったが、どうやら自分のように息子の嫁や使い道のない娘に護衛にかける経費を削減させたかったようで、腕利きの者をつけるよう上に命令したようだ。
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