エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 ここは父に判断を委ねるべきだよね。そう思い、静かに待つこと数分。ゆっくりと父が口を開いた。

「私と紅葉のことを気にかけてくださり、心から感謝いたします。しかし、少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「はい、もちろんです。ですが円城守との決着がつくまでにお返事をいただけますか?」

「わかりました」

 それから父を病室に送り届け、私と静馬さんは病院を後にした。



「紅葉様、この後はどうなさいますか? 昨日に買い物しましたし、このまま真っ直ぐお帰りになられますか?」

 病院の外に出ると聞いてきた静馬さんに、たまらず声を上げる。

「あの! さっきの話、本当になんてお礼を言っていいか……」

 正直、あそこまで良くしてもらう資格はないのに。

 病院前のロータリーで足を止めて頭を下げた私の肩を、静馬さんは優しく撫でた。

「顔を上げてください」

 言われるがまま顔を上げた私を見て、静馬さんは目を細めた。
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