エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 さすがにそろそろまずいよね。どうしたのかな、もしかしてまだ証拠を見つけ出すことができていないの?

 緊張がはしる中、久次さんが声を上げた。

「そういえば由香里のやつ、遅くないか?」

 とうとう気づかれてしまった。久次さんは時計を見て目を見開く。

「けっこうな時間経ってるじゃないか」

「本当だな、SPがついているから心配はないと思うが、もしかして体調でも悪いのか?」

 円城守が言うと、女性が「もしかしたつわりだったりして」なんて、的外れなことを言いだした。

「もしそうなら大変だ。久次、様子を見てきなさい」

 嬉しそうにそわそわし出した姿を見ると、由香里は父のことを嫌っているけれど、円城守は違うのかもしれないと思う。

 犯罪を犯し、女性軽視を続ける人でも娘のことを心配し、孫ができたかもしれないと知ると嬉しそうにする。

 静馬さんたちが嘘を言っているとは思っていないけど、本当の犯罪に手を染めたのかと疑問に思ってしまう。

「えぇ、面倒くさいから嫌ですよ。そうだ、仲が良い紅葉が行ってこい」
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