エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「え? 私ですか?」

 思いがけない好展開に声が上擦る。

「俺が行くより、同性のお前が行ったほうがいいだろ?」

「そうだな、紅葉さん、お願いする」

 チラッと周りを見渡すと誰も席を立ちそうにない。だったらここは、静馬さんと由香里たちの様子を見に行ったほうがいいよね。

「わかりました、行ってきます」

 私が席を立つとすかさず静馬さんもついてきて、ドアを開けてくれた。

「ありがとうございます」

「いいえ。……行きましょう」

「はい!」

 部屋を出たら私たちは駆けだした。

「まさかあそこで円城久次が気の利いたことを言ってくれるとは、夢にも思いませんでした」

「私もです」


 どうやら静馬さんも同じことを考えていたようだ。

「紅葉様、書斎の場所はわかりますか?」

「はい、一階の角部屋だったと思います」
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