エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 半歩後ろを歩く静馬さんは今、どんな気持ちでいるのだろうか。こんなにもドキドキしているのは私だけ?

 静馬さんがどんな気持ちで指輪を渡してくれたのかわからないけれど、初めて左手薬指にはめる指輪が、静馬さんから渡されたものだと思うと嬉しくてたまらない。

 必死に胸の高鳴りを鎮めながらパーティー会場に向かった。


 大規模なパーティー会場には、二百人以上の招待客に加えて多くのマスコミが詰めかけていた。

 私と久次さんの婚約を発表するのは、新商品をお披露目してからのようで、それまでは目立たないように隅で過ごすよう言われていた。

「紅葉様、なにかお飲み物でもお持ちしましょうか?」

「はい、お願いします」

「ここから動かずにお待ちください」

 そう言って静馬さんが離れていき、一気に身体中の力が抜けた。

 会場に着いてからというもの、静馬さんはSPだから当然だけどピタリと寄り添って片時も離れなかった。
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