エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 正直、私のためにずっと外で立たせているのが申し訳なく思っている。久次さんと彼の父ならまだしも、私なんかにまで危険が及ぶとは到底考えられないもの。

 そうはいっても私を守ることが木嶋さんの仕事だと思うから、私にはやめてほしいとは言えない。
 だったらせめて少しでも木嶋さんの負担を軽減したい。

「私を守ってくれるなら一番近くで守ってください。そのほうが私も安心します」

 そうすればご飯も一緒に食べられるし、私が家にいる間はゆっくりすることもできるはず。その思いでいっただけなのに、なぜか木嶋さんは気まずそうに咳払いをした。

「紅葉様が純粋にそう思って言ってくださっているのはわかりますが、結婚を控えている女性が男性に言っていい言葉ではありません」

「えっ?」

 たしかに私のそばにずっといてっていう意味にもとれる。それに木嶋さんは私と久次さんが政略結婚だと知らないよね? だったらさっきの私の発言は結婚相手がいるのに他の人を誘惑する女だと思われても仕方がないのでは?
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