エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「久次さんはプロの料理しか食べない人なんです。だから一度も手料理など振る舞ったことはありません。結婚したら料理はしないでくれとまで言われています」

 苦笑いしながら言うと、木嶋さんは「そうだったんですか」と驚きの声を上げた。

「それと私と久次さんは、父が言っていたような関係ではないんです。ですので今後、久次さんと会った時に驚かないでください」

 父は政略結婚ながら、私と久次さんが良好な関係を築けていると勘違いしている。

 父の話だけを聞いたら、きっと初めて久次さんの私に対する態度を見た時にびっくりしてしまうかもしれない。

 だから前もって伝えておこうと思い言ったものの、木嶋さんは眉間に皺を刻んで言葉に困っている様子。

 気まずい空気を打破したくて、慌てて口を開いた。
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