エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 電車とバスに揺られ、バス停からさらに歩くこと十分。見えてきた大きな邸宅。それに似合う門扉の前で足を止めた。

「立派なお屋敷ですね」

「木嶋さん、こちらに来るのは初めてなんですか?」

「はい。契約は会社が執り行いましたし、私の護衛対象者は紅葉様ですから。久次様と円城様にも直接お会いしたことはございません」

 そうだったんだ、意外。てっきり久次さんや彼の父とも面識があると思っていた。

「中も豪華なので、もっとびっくりすると思いますよ」

 私も初めて円城家を訪れた時は、本当に驚いた。どこを見ても高価そうな絵画や美術品で溢れていて、家具ひとつだってそう。

 有名な職人にオーダーメイドしたものや、世界的にも有名な家具ブランドの一点ものだったりする。

 だから初めの頃はソファに座ってお茶を飲むことさえ緊張した。カップも高価なものだったし、零したら大変なことになるから。

 インターホンを押すとすぐに家政婦が出迎えてくれた。
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