エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「もちろん事情があるにせよ、あなたのような男と結婚しなくてはいけない紅葉様もです。あなたに紅葉様はもったいない。……結婚なさるまでに少しでも見合う男になるべきだ」

「言わせておけば調子にのりやがって……!」

 今にも木嶋さんに殴りかかりそうな久次さんを、彼のSPが身体を張って止める。

「離せ! こいつだけは一発殴らないと気が済まない!」

「落ち着いてください。……久次様がかなうお相手ではございません」

「なに!?」

 癇に障ったようで久次さんはSPの胸ぐらをつかんだ。

「どういう意味だ。俺が弱いとでも言いたいのか? いや、それよりも俺のSPのくせに、なぜ俺を守らない! そうだ、俺のSPならあいつを殴ってこい」

 とんでもない命令をする久次さんに、SPは固く目を閉じた。

「無理ですよ。私たち三人がかりでもあの方に力ではかないませんから」
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