忘れさせ屋のドロップス

薄茶色の綺麗な瞳に見つめられて、心臓が高鳴って返事ができなかった私に、遥は額にキスを落とした。

「遥……ずっと此処に居たいの」

「嫌だって言っても離さない……」

遥の唇が、優しく私の唇を攫う。そのまま遥が、私のスウェットを器用に捲り上げて脱がしていく。

電気を消してあるとは言え、月明かりで露わになった素肌を私は、思わず手で隠した。

遥は、私の両手首を頭の上に縫い付けると、目を逸らすことなく首元から、下りて膨らみへと口付けていく。

「遥っ……あんまり、見な……いで……」

「綺麗だから」

遥は腰から太もも、足の先まで丁寧に唇を落としてから、私は両足を大きく開かされる。

既に目眩を覚える中、すぐに遥の指先が体に入ってくる。

「……あっ……はる……やっ」

「力抜いて」

指先は、すぐに数を増やされて、目の前がぼやける。


「んッ……はぁっ……あっ」 

「上手」

「あっ、あっ……待って、やっ……」

恥ずかしいくらいの自分の甘い声が、暫く響き渡る。遥の熱を帯びた目は、私から視線を逸らさない。

「やだじゃねぇだろ、こんなんなってのに」

遥はわざと、水音が聞こえるように指先を動かして、反応を見るように私の顔をのぞきこむ。

思わず顔を隠した掌は、あっという間に遥に掴まれて解かれる。
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