素敵な天使のいる夜にー4th storyー


「迷惑だなんて思うわけないだろ。むしろ……もっと俺に頼ってほしい。」


沙奈の肩が小さく震える。


そのままそっと背中を撫でると、少しだけ力が抜けた気配がする。


「もう頑張らなくていいんだ。今は何も考えずに休むだけでいい」


沙奈が微かに息をつき、ゆっくりと目を閉じる。


その姿を見て、胸の奥の重さが少し和らいだ。


「……ずっと、こうしていてもいい?」


小さく囁かれた問いに、迷わず答える。


「もちろんだ。ずっとそばにいる」


手を握り返してきた指先に力を込め、そっと頭を彼女の額に近づける。


その温もりが、今夜のすべてだと思った。


外の世界はどうあれ、今は俺が守る。


呼吸のリズムも、鼓動も、弱さも、すべて俺が抱えていく。


「……先生」


再び小さな声。


今度は安心した響きで、俺の存在を頼るように腕に寄りかかる。


胸に抱きしめ、ゆっくりと背中を撫でながら、独り言のように呟いた。


――俺は、沙奈を絶対に守る。


何があっても、どんな未来でも、ずっと。
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