プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
「大丈夫ですか」
 田所が訊いてきた。

「ご、ごめんなさい」

 慌てて体を起こし、転げたヒールを拾おうとすると
「地面に足つけると汚れますよ。俺の肩に掴まっててください」

 田所はそう言うと、わたしを支えたまま、ゆっくりかがんでヒールを拾ってくれた。
「あ、ありがとう……」

 ドジった。最悪。

「じゃあ、待っててくださいね」
 彼はにっこり笑って車に乗り込んだ。

 クールでスマートとか言われたばっかりなのに。

 早々に前言撤回されそう。
 恥ずかしすぎる。

 他の誰かに見られていなかったか心配になって、辺りを見回す。

 幸い、人影はなく、ほっと胸を撫でおろしたところで田所が戻ってきた。

「行きましょうか」
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