プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
「それに似合いますね、その薔薇。佐久間さんに」

田所は照れる様子も見せずに、そんなことを言った。

こっちが赤くなりそうだ。

「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ」

「お世辞じゃなくて、マジっすよ。俺のなかで、佐久間さんはあの薔薇みたいな……」

「わかったから。そこまで言ったらもう『ほめ殺し』の域だとは思うけど」

「照れてます?」
「照れてない!」

 田所が私をじっと見つめる。

 困ったわたしはさっと横を向いて、視線をかわした。

 そんなわたしを見て、田所は
「佐久間さん。やっぱ、可愛いや」と笑いながら言った。

 もう、足踏んづけてやろうか。

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