プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
「あのー、ちょっとよろしいでしょうか、おふたりさん」

 亘が笑いをこらえて肩を震わせながら、話に入ってきた。

「杏子。おまえ、こいつに惚れてるって、白状してるぞ。完全に痴話喧嘩してんだけど、おまえら」

「俊樹……」

「えっ、杏子さん。それ本当?」
 田所が横から口をはさむ。

「まあ、わかってはいたけどな。おまえ、今日どうせ別れ話しようと思ってたんだろう。ずっとなんか言いたそうな顔してさ。上の空だったし。でも、おれから言い出す話じゃないだろう、さすがに」

 亘はわたしの横に座って、話を続けた。

「こいつが好きだけど、自分はふさわしくないから身を引くとか、おまえも案外、古くさい女なんだな」

 そう言うと亘はわたしの顎に手を添えて、自分のほうを向かせると、唇を寄せた。
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