プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
「杏子さんこそ、後悔してるんじゃ……」
 わたしは彼の言葉を遮った。

「あなたが好きよ。たぶん、薔薇園に行った辺りから。ちゃんと意識したのは最近だけど」

「ま、まじですか」
 それを聞いて、田所が大きな声を上げた。

「決まってるでしょう。じゃなきゃ、なんでわたし、今ここにいるの?」

「そんな前からって。いや、もう嬉しすぎる。えっ、じゃあ、お互い、片思いしてたの、俺たち」

「そういうことに、なるかな」

「もう! 今すぐ、あなたを抱きしめたい。なのに、この道降りるまでお預けなんて」

「事故らないように気をつけてね」

 彼の言葉をまともに受け止めてしまうと照れてしまうので、わたしは冗談めかして言った。

「了解」

< 80 / 88 >

この作品をシェア

pagetop