プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
 田所は照れることなく、わたしを真直ぐに見つめて、一言一言かみしめるように言った。

「完全な一目惚れ。“恋に堕ちる”っていうのを、身をもって体験したというか」

「親父がさ、古い洋画のファンで、その影響で俺も好きで。で、あの頃の女優って独特の雰囲気を持ってるじゃないですか」

田所はわたしから箱を受け取ると、自分の脇にそっと置いた。

「今の日本には、そういう雰囲気の女性はいないだろうと思ってたら、理想の人が目の前に現れて驚いた。もちろん、最初はあなたが俺の事を相手にしてくれるなんて、ぜんぜん思ってなかったけど」

田所はわたしの手をとって、貴婦人に仕える騎士のようにそっと口づけた。

「あなた、素が出ると可愛いし、話すと親しみやすいし、寂しそうでほっておけない気分にさせられるし、どんどん想いが募っていって……」
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