花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
彼にやんわり注意されて言葉に詰まる。
「うっ……」
確かに今の私には余裕がない。
チームのみんなに迷惑をかけるだけだ。
しゅんとなる私を励ますように彼が温かい目で微笑む。
「花音の気持ちだけもらっておくよ。ちなみに佐々木さんは俺の正体を知ってる」
「佐々木さん知ってたんですね。さすが口が堅い」
佐々木さんはみんなの仕事を把握していてチーム内をよくまとめている。
きっと影で蓮をサポートしてきたのではないだろうか。
「うん。あの人は信頼出来るよ」
そんな風に佐々木さんのことを話す蓮の表情がとても穏やかだ。
バーベキューを堪能した後は、焚き火を楽しんだ。
椅子に座り、膝にはブランケットをかけて寛ぐ。
周囲はとても静かでパチパチという焚き火の音が耳に心地よい。
屋外にいると五感を刺激される。
空には東京では見られないくらい無数の星が瞬いていて、最高のロケーション。
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