花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
つっかえながらそう言ったら、彼が急にセクシーな眼差しで告げる。
「花音が俺を好きになってくれないから、必死になって口説いてるんだよ」
「好きになってないなんて一言も……あっ」
話の流れでうっかり自分の気持ちを伝えそうになって慌てて手で口を塞いだ。
「その言葉……自惚れていいのかな?」
彼が顔を近づけて問いかけてきたものだから激しく狼狽えた。
「自分だってわからないのに……あ~、もう知りません!先にお風呂入ってきます!」
椅子から立ち上がり、テントに着替えを取りに戻ると、横にあるお風呂へ。
脱衣場にはタオルとバスローブが用意されていた。
服を脱いで洗い場で身体を洗うと、ジャグジー風呂に浸かる。
お湯の温度は少し熱め。
「あ~、どうしてあんなこと言っちゃたんだろう」
自分だって彼に対する気持ちがはっきりわからないのに……。
だって、男性とこんな風に急接近したことなんてない。
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