花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
店員に奥にある和室に案内されるが、危険を察知して立ち止まった。
「私と浩ちゃんの他に誰がいるの?」
従兄に目を向けて問い質せば、彼はニヤリとして答える。
「じいちゃんだよ」
嵌められた。
てっきりふたりで食事をしてなにか頼み事でもされるのかと思ったのに。
「やっぱり……。帰る」
踵を返そうとした私の手を浩ちゃんが掴んだ。
「今帰ったら、じいちゃん、明日お前の職場まで押しかけるぞ」
うっ……おじいちゃんならやりそう。
祖父は日本全国に七十を超える病院・診療所・クリニック、それと二十を超える介護施設を展開している神宮司グループの理事長。
製薬会社であるうちの会社にもコネがあるだろうし、本人がその気になれば本当に乗り込んでくるかもしれない。
「浩ちゃん恨むよ」
上目遣いに浩ちゃんを見ると、観念して部屋に入った。
白髪で和服姿の老人が座っているのを見て背筋を正す。
「私と浩ちゃんの他に誰がいるの?」
従兄に目を向けて問い質せば、彼はニヤリとして答える。
「じいちゃんだよ」
嵌められた。
てっきりふたりで食事をしてなにか頼み事でもされるのかと思ったのに。
「やっぱり……。帰る」
踵を返そうとした私の手を浩ちゃんが掴んだ。
「今帰ったら、じいちゃん、明日お前の職場まで押しかけるぞ」
うっ……おじいちゃんならやりそう。
祖父は日本全国に七十を超える病院・診療所・クリニック、それと二十を超える介護施設を展開している神宮司グループの理事長。
製薬会社であるうちの会社にもコネがあるだろうし、本人がその気になれば本当に乗り込んでくるかもしれない。
「浩ちゃん恨むよ」
上目遣いに浩ちゃんを見ると、観念して部屋に入った。
白髪で和服姿の老人が座っているのを見て背筋を正す。