花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
祖父は八十歳で、医学界の人間には『病院王』と呼ばれている。とても厳格な人で、にこやかに笑ったところは孫の私も見たことがない。
亡くなった母はそんな祖父に反発して、家を出て普通のサラリーマンだった父と結婚。
両親が亡くなるまで私は祖父や浩ちゃんだけでな母方の親戚には誰も会ったことはなかった。
でも、両親が亡くなって真っ先に病院に駆けつけてくれたのは、祖父と母の兄である浩ちゃんの父親だった。
当時十八だった私はひとりで生きていく覚悟だったのだけれど、『十八歳とはいえ、経済面ではまだ自立できないんだから私たちに甘えなさい』と浩ちゃんの父親である伯父さんに説得されて、養子縁組はしなかったけれど、伯父の家にご厄介になることにした。
「遅かったな」
私の姿をひと目見るなり祖父がそう言葉を発してきたので、冷ややかに返した。
「お待たせしてすみません。でも、期末だからいろいろ忙しいの。おじいちゃんは元気そうですね。それで、一体なんの話です?」
亡くなった母はそんな祖父に反発して、家を出て普通のサラリーマンだった父と結婚。
両親が亡くなるまで私は祖父や浩ちゃんだけでな母方の親戚には誰も会ったことはなかった。
でも、両親が亡くなって真っ先に病院に駆けつけてくれたのは、祖父と母の兄である浩ちゃんの父親だった。
当時十八だった私はひとりで生きていく覚悟だったのだけれど、『十八歳とはいえ、経済面ではまだ自立できないんだから私たちに甘えなさい』と浩ちゃんの父親である伯父さんに説得されて、養子縁組はしなかったけれど、伯父の家にご厄介になることにした。
「遅かったな」
私の姿をひと目見るなり祖父がそう言葉を発してきたので、冷ややかに返した。
「お待たせしてすみません。でも、期末だからいろいろ忙しいの。おじいちゃんは元気そうですね。それで、一体なんの話です?」