花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「真面目な話、仕事もできるし、一之瀬さんと違って目立たないからライバル少なそうだし」
田辺君が岡本さんの長所を挙げていたら、一之瀬さんが席を移動してこっちにやってきた。
「田辺、俺がなんだって?」
ニコニコ笑顔の一之瀬さんに尋問され、田辺君は苦笑いしながら答える。
「いえ、一之瀬さんじゃなくて、岡本さんの話を。ほら、昨日の膝枕事件があったんで、花音先輩に岡本さんを勧めてたんですよ」
「奇遇だな、田辺。俺も藤森さんにお勧めしてるんだよね。ここだけの話、あいつ超優良物件だよ」
一之瀬さんまで同調してきて頭痛がしてきた。
「一之瀬さんまで変なこと言わないでくださいよ。岡本さんが聞いたら不快に思いますよ」
「俺はそうは思わないな。ぶっちゃけ、あいつどう?背高くて、金もあって、仕事もできるよ」
「いつからうちは結婚相談所になったんですか?」
考える気にもなれず呆れ顔で返したら、一之瀬さんは持論を展開した。
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