ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「でも、私、不安なのです……」
ジェルトルーデの大きな瞳が、落ち着きなく揺れる。心の不安をそのまま映しているかのように。
「そうだな、気持ちはわかる――ああ、そう言えば」
と、その時、ガラティア王国のことを思い出した。聖人聖女が少なく、近頃瘴気や魔物の出現に悩まされているのだとか。
国境地帯の紛争を停止するという条約を結ぶことになった時、こちらの国から数名、瘴気を浄化する者を送るということになっていた。
まだ、人材を選ぶのに難航してるが、ヴィニーシアを行かせればいいではないか。
「それならば、新たな縁談を世話してやろう。俺だって、元の婚約者の行く末は気にしているのだから」
しかも、ガラティア国王エヴァンドロは呪われているという。呪われた国王に偽物聖女。お似合いではないか。いやらしい笑みが、ジュスランの口に浮かぶ。
「まあ、殿下ってばお優しい」
どうやら、ジェルトルーデは頭の回転は悪くないらしい。
ジュスランがなにを考えているのかすぐに理解するところも、好ましいと思った。
こうして、ヴィニーシアに婚約破棄を叩きつけた――それからふた月ほどが過ぎたあとのこと。
ジュスランは、部下からの報告書を見て眉間に皺を寄せた。
ジェルトルーデの大きな瞳が、落ち着きなく揺れる。心の不安をそのまま映しているかのように。
「そうだな、気持ちはわかる――ああ、そう言えば」
と、その時、ガラティア王国のことを思い出した。聖人聖女が少なく、近頃瘴気や魔物の出現に悩まされているのだとか。
国境地帯の紛争を停止するという条約を結ぶことになった時、こちらの国から数名、瘴気を浄化する者を送るということになっていた。
まだ、人材を選ぶのに難航してるが、ヴィニーシアを行かせればいいではないか。
「それならば、新たな縁談を世話してやろう。俺だって、元の婚約者の行く末は気にしているのだから」
しかも、ガラティア国王エヴァンドロは呪われているという。呪われた国王に偽物聖女。お似合いではないか。いやらしい笑みが、ジュスランの口に浮かぶ。
「まあ、殿下ってばお優しい」
どうやら、ジェルトルーデは頭の回転は悪くないらしい。
ジュスランがなにを考えているのかすぐに理解するところも、好ましいと思った。
こうして、ヴィニーシアに婚約破棄を叩きつけた――それからふた月ほどが過ぎたあとのこと。
ジュスランは、部下からの報告書を見て眉間に皺を寄せた。