ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
さっそくジュスランは、ジェルトルーデの部屋へと赴くことにした。
ジュスランが扉を開いた瞬間、華やかな香りが鼻に飛び込んできた。聖女に捧げられた花々だ。そこに高級な香水の香りが重なる。
「ジェルトルーデ」
「まあ、殿下!」
声をかけると、ソファに座ってお茶を飲んでいたジェルトルーデは飛び上がるように立ち上がった。淑女らしからぬ仕草でこちらに駆け寄って来たかと思ったら、ジュスランの腕にしがみつく。
柔らかな感触があたるのは悪い気はしない――が、今はそれどころではなかった。
「聖女としての仕事をしてもらえないか。都の東に瘴気が発生した」
「私が、ですか?」
この言葉を聞いた瞬間、ジュスランはこめかみが引きつるのを覚えた。姉を追い出して聖女の座を奪ったのだから、最低限の仕事はするべきだ。香水の香りが、やたら鼻につくのは気のせいか。
「そうだろう、君は聖女なのだから、君が瘴気を祓わなくてどうするというのだ」
「そうですわね、殿下のために頑張りますわね」
ジュスランははぁとため息をつきそうになったのを、懸命に飲み込んだ。ここで、ジェルトルーデの機嫌をそこねるのはよろしくない。
聖人聖女の中でも、最も能力が高い者が聖女の祠――男性が暮らす時は聖人の祠と呼ばれる――で暮らすことになっていた。
ジュスランが扉を開いた瞬間、華やかな香りが鼻に飛び込んできた。聖女に捧げられた花々だ。そこに高級な香水の香りが重なる。
「ジェルトルーデ」
「まあ、殿下!」
声をかけると、ソファに座ってお茶を飲んでいたジェルトルーデは飛び上がるように立ち上がった。淑女らしからぬ仕草でこちらに駆け寄って来たかと思ったら、ジュスランの腕にしがみつく。
柔らかな感触があたるのは悪い気はしない――が、今はそれどころではなかった。
「聖女としての仕事をしてもらえないか。都の東に瘴気が発生した」
「私が、ですか?」
この言葉を聞いた瞬間、ジュスランはこめかみが引きつるのを覚えた。姉を追い出して聖女の座を奪ったのだから、最低限の仕事はするべきだ。香水の香りが、やたら鼻につくのは気のせいか。
「そうだろう、君は聖女なのだから、君が瘴気を祓わなくてどうするというのだ」
「そうですわね、殿下のために頑張りますわね」
ジュスランははぁとため息をつきそうになったのを、懸命に飲み込んだ。ここで、ジェルトルーデの機嫌をそこねるのはよろしくない。
聖人聖女の中でも、最も能力が高い者が聖女の祠――男性が暮らす時は聖人の祠と呼ばれる――で暮らすことになっていた。