ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
だが、ジェルトルーデは祠での生活を拒み、王宮での生活を選んだ。それならば、最低限の義務は果たしてもらわなければ困る。
「すぐに支度しますね、ちょっとお待ちくださいな」
「支度?」
「ええ、聖女が瘴気を祓いに行くんですもの。それなりの品格を持った姿で赴かなければ」
女性の着替えというものは、非常に時間がかかるとジュスランは知っている。母である王妃がそうだからだ。そして、今までの付き合いの間、ジェルとルードにも何度も待たされたものだった。
「君は美しい。そのままでも、聖女としての品格は十分以上に示すことができると思うのだが」
「あら、そうかしら? いえ、そうなのは私もわかっているのですけれど」
おっとりと頬に手を当てて微笑む様は、たぶん、少し前なら美しく思えただろう。
だが、今のジュスランにとっては苛立たしさを募らせるだけ。
(アレなら、さっさと瘴気の浄化に行っただろうに。隣国にやるのは、惜しかったかもしれないな)
不意に、そんな想いが浮かんでくる。
ヴィニーシアのことは嫌いだった。真っ黒な髪も、真っ黒な瞳も。
話しかける度に、こちらをおどおどとした目で見られるのも、うっとうしかった。
「すぐに支度しますね、ちょっとお待ちくださいな」
「支度?」
「ええ、聖女が瘴気を祓いに行くんですもの。それなりの品格を持った姿で赴かなければ」
女性の着替えというものは、非常に時間がかかるとジュスランは知っている。母である王妃がそうだからだ。そして、今までの付き合いの間、ジェルとルードにも何度も待たされたものだった。
「君は美しい。そのままでも、聖女としての品格は十分以上に示すことができると思うのだが」
「あら、そうかしら? いえ、そうなのは私もわかっているのですけれど」
おっとりと頬に手を当てて微笑む様は、たぶん、少し前なら美しく思えただろう。
だが、今のジュスランにとっては苛立たしさを募らせるだけ。
(アレなら、さっさと瘴気の浄化に行っただろうに。隣国にやるのは、惜しかったかもしれないな)
不意に、そんな想いが浮かんでくる。
ヴィニーシアのことは嫌いだった。真っ黒な髪も、真っ黒な瞳も。
話しかける度に、こちらをおどおどとした目で見られるのも、うっとうしかった。