ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「マル、なに着ていったらいいかな?」
「ドレス、あるよ?」
「なんで?」
「王様が送ってくれた荷物の中にあったけど」
そういうことは、早く言ってほしかった。シアが見ている前で、マルは衣裳部屋の扉を開いて見せた。
中には、ひとりで着られるようなドレスが何着も吊るされている。ジェルトルーデのお下がりをマルが手直ししたものや、エヴァンドロが家臣に命じて届けてくれた生活必需品の箱の中にあったものだ。
「――まあ、これなんかは侍女がいないと本当はだめだろうけど」
ここにはマルがいるので、マルに手伝ってもらえばいい。
「じゃあ、それにしましょうか」
髪の色と目の色は、黒く見えるように魔術をかけ直す。
侍女もいないので、ポテポテと庭園をひとりで歩き、王太后の宮に約束の時間ちょっと前に到着した。
王太后は、シアが暮らしているのと同じような離宮に暮らしていた。彼女の息子アンセルムも、ここで暮らしているらしい。
裏が家庭菜園になっていたり、離宮の前に鳥の餌台が作られたりしているシアの離宮とは違い、イリアの離宮は、遠くから見ても華やかであった。
「ドレス、あるよ?」
「なんで?」
「王様が送ってくれた荷物の中にあったけど」
そういうことは、早く言ってほしかった。シアが見ている前で、マルは衣裳部屋の扉を開いて見せた。
中には、ひとりで着られるようなドレスが何着も吊るされている。ジェルトルーデのお下がりをマルが手直ししたものや、エヴァンドロが家臣に命じて届けてくれた生活必需品の箱の中にあったものだ。
「――まあ、これなんかは侍女がいないと本当はだめだろうけど」
ここにはマルがいるので、マルに手伝ってもらえばいい。
「じゃあ、それにしましょうか」
髪の色と目の色は、黒く見えるように魔術をかけ直す。
侍女もいないので、ポテポテと庭園をひとりで歩き、王太后の宮に約束の時間ちょっと前に到着した。
王太后は、シアが暮らしているのと同じような離宮に暮らしていた。彼女の息子アンセルムも、ここで暮らしているらしい。
裏が家庭菜園になっていたり、離宮の前に鳥の餌台が作られたりしているシアの離宮とは違い、イリアの離宮は、遠くから見ても華やかであった。