ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
聖女の祠の聖女ならばどうだろうと問われ、逃げ出してしまったシアはどう対応したらいい者か困惑した。
『聖女の祠は、今、無人です。私が、その聖女なので――瘴気を受け過ぎて、こんなことに』
なぜ、祠を出たのか。シアの言葉に、彼の顔が絶望に染め上げられたのはわかった。
もし、もう少し早く。呪いがここまで進行する前にシアの元を訪れてくれたなら。そうしたら、彼の呪いを解いてあげることができたかもしれない。
でも、その時にはシアの聖女としての能力はほぼ無となっていた。身体に瘴気を取り込みすぎたのかもしれない。
取り込んだ瘴気に、身体もむしばまれていた。
黒く染まったのは、髪や目だけではなかった。肌までその色が侵食していた。爪も黒く染まり、まるで化け物のようだと、シアを見ると目を背ける人も多くなった。
(……こんなに醜かったら、愛されなくても当然よね)
そう自嘲することも増えていた。
シアに助けを求めてやってきた人がいるというのに、なにもできないことがこんなにも悔しい。
『本当に、ごめんなさい……』
『――そんな』
『聖女の祠は、今、無人です。私が、その聖女なので――瘴気を受け過ぎて、こんなことに』
なぜ、祠を出たのか。シアの言葉に、彼の顔が絶望に染め上げられたのはわかった。
もし、もう少し早く。呪いがここまで進行する前にシアの元を訪れてくれたなら。そうしたら、彼の呪いを解いてあげることができたかもしれない。
でも、その時にはシアの聖女としての能力はほぼ無となっていた。身体に瘴気を取り込みすぎたのかもしれない。
取り込んだ瘴気に、身体もむしばまれていた。
黒く染まったのは、髪や目だけではなかった。肌までその色が侵食していた。爪も黒く染まり、まるで化け物のようだと、シアを見ると目を背ける人も多くなった。
(……こんなに醜かったら、愛されなくても当然よね)
そう自嘲することも増えていた。
シアに助けを求めてやってきた人がいるというのに、なにもできないことがこんなにも悔しい。
『本当に、ごめんなさい……』
『――そんな』