ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
『近いうち、私は命を落とすことになるでしょう――私の、聖女としての力はもう残っていないのです』
だから、祠を離れたのだと言外に告げる。
金の髪に、緑色の瞳。呪いに濁った瞳が、救いを求めてシアに向けられる。
『南の、ルイダーン王国の聖人をたずねてみてください。彼なら、きっと』
聖人や聖女の知り合いが多い方ではないが、ルイダーン王国の聖人はシアと同じくらいの力を持っている。きっと彼なら、青年の呪いを解くことができるだろう。
『今の私には、あなたの呪いを完全に解くことはできませんが――このくらいのことは』
聖女としての能力は、ほとんど失われようとしていたけれど。その中でも、わずかに残った力を振り絞る。
青年の呪いを半分、シアはわが身に受けた。とたん、のしかかる重圧。
――これは。
何年にもわたり、幾重にも重ねられてきた呪いだ。半端に手を出してはいけないレベルの。
でも、いい。
明日には、シアは命を落とす――五回目の人生は、誰によって命を奪われるのだろう。父だろうか、それとも元婚約者だろうか。
だから、祠を離れたのだと言外に告げる。
金の髪に、緑色の瞳。呪いに濁った瞳が、救いを求めてシアに向けられる。
『南の、ルイダーン王国の聖人をたずねてみてください。彼なら、きっと』
聖人や聖女の知り合いが多い方ではないが、ルイダーン王国の聖人はシアと同じくらいの力を持っている。きっと彼なら、青年の呪いを解くことができるだろう。
『今の私には、あなたの呪いを完全に解くことはできませんが――このくらいのことは』
聖女としての能力は、ほとんど失われようとしていたけれど。その中でも、わずかに残った力を振り絞る。
青年の呪いを半分、シアはわが身に受けた。とたん、のしかかる重圧。
――これは。
何年にもわたり、幾重にも重ねられてきた呪いだ。半端に手を出してはいけないレベルの。
でも、いい。
明日には、シアは命を落とす――五回目の人生は、誰によって命を奪われるのだろう。父だろうか、それとも元婚約者だろうか。