ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
残り少ない命、誰かの役に立てるのならそれで十分。相手を安心させるような笑みを浮かべて見せる。
『身体が、軽くなった……?』
『一時しのぎですからね。ルイダーン王国の聖人に、会いに行ってくださいね?』
頭を下げ、上げた青年の緑色の瞳。
その瞳が、シアの知る人のものと重なった。
(そっか……あれ、陛下だったのか)
前回の人生では、彼は呪いに包まれていて、シアの目には顔もよく見えなかった。
だから、この国に来てから何度もエヴァンドロと顔を合わせる機会はあったのに、気付くことはなかったのだ。
* * *
夢の世界から、現在の世界へと戻ってきて、真っ暗な天井を見上げる。
シアの隣では、枕に丸まったマルがすぴすぴと穏やかな寝息を立てている。
(そうか、今回は……私が呪いを解いていたからかな?)
あの時、エヴァンドロを助けることはできなかった。あのあと、南の国に行ってそこで呪いを解いてもらうことはできただろうか。
五回目の人生では、エヴァンドロが去った翌日。シアは、盗賊に殺された。たぶん、盗賊を装った殺し屋だろう。
『身体が、軽くなった……?』
『一時しのぎですからね。ルイダーン王国の聖人に、会いに行ってくださいね?』
頭を下げ、上げた青年の緑色の瞳。
その瞳が、シアの知る人のものと重なった。
(そっか……あれ、陛下だったのか)
前回の人生では、彼は呪いに包まれていて、シアの目には顔もよく見えなかった。
だから、この国に来てから何度もエヴァンドロと顔を合わせる機会はあったのに、気付くことはなかったのだ。
* * *
夢の世界から、現在の世界へと戻ってきて、真っ暗な天井を見上げる。
シアの隣では、枕に丸まったマルがすぴすぴと穏やかな寝息を立てている。
(そうか、今回は……私が呪いを解いていたからかな?)
あの時、エヴァンドロを助けることはできなかった。あのあと、南の国に行ってそこで呪いを解いてもらうことはできただろうか。
五回目の人生では、エヴァンドロが去った翌日。シアは、盗賊に殺された。たぶん、盗賊を装った殺し屋だろう。