ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 冒険者組合に行けば教えてもらえるだろうけれど、部外者が足を踏み入れるのは避けた方がいいような気がして、まっすぐにベラの店へと向かう。
 ポーションを納品し、いつものように店番を任され、瓶にラベルを貼っているとエドが顔を出した。

「エドさん、無事だったんですね!」

 どうしてだろう、彼が無事だったのが、こんなにも嬉しい。鼓動が一気に跳ね上がったような気がした。

「ああ。シアのポーションのおかげだな」

 無事だった。それだけで十分。
 アキは、今日は一緒ではないのだろうか。きょろきょろとしていたら、彼は面白そうに笑った。

「なにを探してるんだ?」
「あ、探してるんじゃなくて、今日はひとりなのかなって。アキさんは無事ですか?」

 ここにいないということは、もしや、アキは怪我をしたのだろうか。

「あいつも無事だ」
「それならよかったです。やっぱり大変でした?」

 どうやら、今日はアキとは別行動らしい。

「そうだ、シア。この間の礼なんだが」
「お礼? いいですよ、別に」

< 139 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop