ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 シアは、シアの仕事をしただけ。いつも一本しか買わせないポーションを、五本まとめてエドに渡したのは店主であるベラの判断だ。

「そんなわけにもいかないだろ? ほら、この間ベラさんがシアに付き合えって言ってたからさ」

 そう言えば、そんな話をした記憶もある。

「よかったら、一緒に行こう」
「エドさんと?」
「……嫌か?」

 別に嫌というわけではない。
 今日は納品も終わったし、ベラが帰ってきたらいつでも行くことができる。肩に乗ってるマルの方にちらりと目を向けるけれど、知らんぷり。

(……勝手にしなさいってことなのかしらね)

 マルがなにを考えているのかはよくわからないけれど、勝手にしてもいいのならそうさせてもらおうか。

(……大丈夫だよね)

 ベラからもらったチケット。ひとりで行くのは寂しいからエドに付き合ってもらうだけ。

「じゃあ、今日のお昼ご飯でどうですか?」
「わかった」

 待ち合わせたのは、カフェの前。ベラが帰ってくる前に、エドの方もいくつか片付けたいことがあったらしい。

(……なんだか、妙に目立つ人だなぁ)

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