ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 今まで気が付かなかったけれど、エドは目立つ。ものすごく目立つ。
 背が高いからだろうか、それとも姿勢がいいからだろうか。
 明るい茶色の髪に緑色の瞳という組み合わせは、この国では珍しいものではない。実際、店に来る客にだって何人もいる。
 けれど、立っているだけなのに周囲の人の目がエドに向いているような気がする。

「すみません、お待たせしました!」

 ベラが帰ってくるまで、ちょっと時間がかかってしまったのだ。だが、エドはなんでもないというように首を横に振った。

「ちょうど、昼食時でさっきまで満席だったからな。今くらいの時間でちょうどいい」
「そう言ってもらえると、気が楽になりますね!」

 店に入り、それぞれに注文を済ませる。料理が来るまでの間に、シアのポーションが役に立ったかどうかを聞いておきたい。

「この間の魔物退治ってどうだったんですか?」
「この間、シアに会ってから人食い猿の討伐に行ったら、すごく身体が軽くてさ。ポーションに他になにか入れてるか?」
「いいえ、別に」

 そうか。祝福の力は、ちゃんと働いていたのか。その事実に少しだけ安堵した。
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