ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「そうだね。とはいえ、皆が皆買えるほど裕福なわけじゃないから、あんたのポーションはお守り代わりにって感じかねぇ」

 シアのポーションを買い占めようという不届き者もいないわけではないらしいけれど、ベラが遠慮なく店から叩き出しているらしい。
 それもまた、安心してベラの店にポーションを卸す理由となっていた。
 できることなら、必要な人の手に届いてほしい。最初に彼女に任せると決めたシアの判断は間違っていなかったようだ。

(まあ、家族以外、それなりに人を見る目は持っている方だもんね)

 家族やジュスランに関しては、どうしてもどうしても期待が勝ってしまう。
 彼らが自分を大切にしてくれないとわかっていても、いつかは、わかり合えるのではないかとわずかな期待をつなぐことはやめられなかった。
 そんなことをしても無駄だとわかってからも、彼らから与えられる死をなんとか逃れることはできないかとあがき続けて。
 最初にポーションを売りに来た時はだまされかけたけど、あれはシアもぼうっとしていたのが悪い。
 ベラは信用して大丈夫だし、エドも大丈夫。
< 158 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop