ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 アキはなんだかシアのことが嫌いっぽいけれど、エドが信頼しているから悪い人ではないのだろう。母国にいた頃と比べ、たくさんの人に囲まれている。

(大丈夫、私は、大丈夫)

 胸に手を当てて言い聞かせてみる。シアは大丈夫だ。

「店番、頼んでいいかな?」
「もちろん。っていうか、私もそのつもりで来てますから!」
「信頼できる相手が店に来てくれるのはありがたいねぇ」

 ベラがいそいそと外に出かけていき、シアは彼女にかわってカウンターの中に入る。
 ベラは、シアがポーションを納品しに来ると、三本は冒険者組合に売っている。
 この街を守ってくれる冒険者達のために冒険者組合にある程度備蓄をしておきたいらしい。
 ベラが冒険者組合に売る分は店で売るよりだいぶ安くしているそうで、原価に銅貨五枚を追加しただけの価格で卸している。
 緊急事態に備えて冒険者ギルドにおさめるものだからというのがその理由。
 その一点からでも、ベラは信頼していい人なのだと思うし、冒険者ギルドに備蓄しておくだけの水準に達していると評価されているのも嬉しい。

「……ラベルも可愛いの、作ってもらったし」

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