ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 カウンターの中で、ラベルを一枚一枚丁寧に貼っていく。貼り終えたものは、半分、ベラが棚に用意しているシア専用の場所へ。
 残り半分は奥の倉庫におさめる。倉庫への出入りを許されるのも、ベラがシアを信頼してくれているからだろう。

「なんだ、いたのか」
「エドさん、アキさん、こんにちは。ポーションですか?」

 こうやって店番をしていると、エドやアキがやってくるのにもだいぶ慣れた。

「ベラは?」
「冒険者組合に出かけましたよ。しばらく、戻ってこないと思う」

 シアに店を任せたベラは、たいてい冒険者組合で知り合いと噂話に花を咲かせてから戻ってくる。
 冒険者組合のカウンター越しの会話で物足りない時は、そのままランチかお茶に行ってから戻ってくることもある。
 ベラの店は居心地がいいし、お昼過ぎには戻ってくるから、シアもおとなしくカウンターの中で店番をしているというわけだ。

「そうか」
「ベラさんに用事なら、冒険者組合に行った方が」

 ベラはその面倒見のよさからか、冒険者達の相談役のようなこともしているらしい。
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