ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 急に慌て始めたシアの様子に、エドは目ざとく気付いたようだった。
 出してしまってからしまったと思ったのに気付いたらしい。

「ありがたくいただいておく。とりあえず、金貨二枚でいいか?」
「た、高すぎですよ!」

 銀貨十枚で金貨一枚になる。今までのポーションの倍以上の値段を提示されて、シアは混乱した。
 今までの倍以上どころか、四倍近い。エドはなにを考えているのだろう。

「上級ポーションなら、これでも安いくらいだ。というか、手持ちがそれしかない」
「――あげますっ!」

 あまりの勢いだったからか、カウンターに金貨を置きかけたエドの手が止まった。

「あげるって」
「その、まだ、製品にするには不安定なので――それは、おまけであげます。っていうか、さっきからおまけって言ってるじゃないですか。どれかポーション一本買ってくれたら、おまけであげますよ!」

 なに、言ってるんだろう。頭の中がぐちゃぐちゃだ。
 誰にでも同じようにしないといけないのに、エドには怪我をしてほしくないと思ってしまう。

「製品にするにはまだ早いものをエドに渡すってどういう――」

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