ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
瓶に詰められた水が、美しく輝く。それらはあっという間に回収されて、神官や魔術師達のところに運ばれていった。
立て続けにポーションを作ったからか、瓶はほとんどこの場には残っていない。少しだけ、余裕ができてきた。
「ベラさん、ちょっと様子を見に行っていいですか」
「――行っておいで」
シアは城壁の上に駆け上がった。周囲をぐるりと見回す。
(……こんな光景、前にも見たことがある)
あれは、幾度目の人生だっただろう。
やはり、聖女としてセアルド王国で暮らしていたシアのところに、助けを求める声が届いたのだ。シアはその街に赴き――そして。
騎士達も冒険者達も善戦した。魔物達を無事に退けることができた。
――けれど。
その時、シアの胸は、背後から貫かれた。
あれは、シアが手柄を立てるのをよしとしなかった従兄弟だろうか。
聖女としてのシアの名声が高くなれば高くなるほど、家族はシアを疎んじた。黒く染まった、呪われた娘だから。
「……ん?」
シアの視線が、魔物達がやってくる向こう側をとらえる。なんだか、あの辺りから嫌な気配がする。
(もしかして)
思い出したのは。
立て続けにポーションを作ったからか、瓶はほとんどこの場には残っていない。少しだけ、余裕ができてきた。
「ベラさん、ちょっと様子を見に行っていいですか」
「――行っておいで」
シアは城壁の上に駆け上がった。周囲をぐるりと見回す。
(……こんな光景、前にも見たことがある)
あれは、幾度目の人生だっただろう。
やはり、聖女としてセアルド王国で暮らしていたシアのところに、助けを求める声が届いたのだ。シアはその街に赴き――そして。
騎士達も冒険者達も善戦した。魔物達を無事に退けることができた。
――けれど。
その時、シアの胸は、背後から貫かれた。
あれは、シアが手柄を立てるのをよしとしなかった従兄弟だろうか。
聖女としてのシアの名声が高くなれば高くなるほど、家族はシアを疎んじた。黒く染まった、呪われた娘だから。
「……ん?」
シアの視線が、魔物達がやってくる向こう側をとらえる。なんだか、あの辺りから嫌な気配がする。
(もしかして)
思い出したのは。